君と君は
似ているようだが
やっぱり違う




11,きらきらしてて ぎらぎらしてて




鈴を転がすように笑いながら
せわしなく家の中を走り回る君は
いつも
きらきらしていた


喧嘩をして
情けない私に一喝し
大説教を繰り広げた君は
いつも
ぎらぎらしていた



でも君は
もういない


失わせたのは




それからもう
何年も何年もたって



私は君によく似た人に出会った



大好きな遺跡を前にして
海よりも深い好奇心を全開にして
喜んでいる君は
いつも
きらきらしてて


言葉を発さず
鋭い視線で周囲を牽制し
ひたすら大切なものを守る君は
いつも
ぎらぎらしてて



君と君はまったく別人なんだから
違うのは当たり前なのに


時折、その違いに驚くのは何故だろう


よく似ていると思ってしまうのは何故だろう



きっとそれは
君と君が、私とはまったく違うから



いつでも
きらきらしてて ぎらぎらしてて



私に光を射す



時折まったく正反対に
でもいつもはよく似た
明るく
眩しい光で



きらきら ぎらぎら



私に 光を 射す







12日間連続SS企画第十一日目。
クラ→リフィです

クラアンもどきを初めて書きました。
何故だか弾けてしまったアンナさん(笑)


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