今日の君と明日を待つ







 お誕生日おめでとう。
 そんな、純粋な祝いの言葉さえ、この身が持った罪を暴く言葉だった。






 ピンポーン。
 万国共通の玄関のチャイムで、物思いが破られた。
 籐の椅子から腰を浮かせかけると、その横で小さな女の子とあやとりをしていたピンクの髪の少女が、さっと腰をあげた。
「わたくしが出ますわ」
 あやとりを中断されてしまって、膨れっ面をしている女の子の頭を軽く撫で、ぱたぱたと玄関に向かう。豊かなピンクの髪が揺れる後ろ姿を見送って、彼はあやとりを構える女の子の前に座った。
「キラお兄ちゃんがやってくれるの?」
 まだ舌ったらずなその声が、目の前に腰をかがめた少年に、無邪気に訊く。
「うん。あんまり、よくはわからないけど」
 この年頃の少年にしては穏やかな声が、幼い子供の言葉に返された。
「じゃあ、あたしが教えてあげるね。ラクスお姉ちゃんが教えてくれた、お花のやり方」
 そう真剣に言って、女の子はたどたどしい手付きであやとりを操り始めた。子供がすごいものなのか、ラクスの教え方がいいのか、手の運びは覚束ないながらも、その手はとり方を間違えることはない。えっちらおっちら、一つの輪が、確実に形をとっていく。






 窓の外に広がる海原は、快晴の空の下、とても凪いでいた。
 五月も半ばを過ぎれば夏が近い。地を叩きつけるようなスコールが、時折降るようになった。
 昼下がりの空には白く鮮やかな雲が、数片千切れて浮いている。冬の間は、少しだけ青色が鈍っていた海も、もう見事なマリンブルーに戻っていた。サファイアかアクアマリンか。月並みだが、その色は宝石の透明さと同じだ。
 白い砂浜に建つ孤児院のテラスで、キラと幼い少女はあやとりに興じていた。
 微かに軋んだ音を立てながら、前後に揺れる籐の椅子。テラスからは、砂浜へ降りられる階段がついていて、二人はその前のあたりに座っていた。
「ほら、こうして、こうして。で、ここを引っ張って…。…ね、お花でしょ?」
 言って、小さな手で作ったあやとりの花を、女の子は得意げに披露して見せる。女の子の、ふくよかな頬が、笑顔に染まった。
「ほんとだ。すごいね」
「あのね、ラクスお姉ちゃんは、あやとりがすごく上手なんだよ」
「うん」
「えいえいえいっ、てやると、何でも出来ちゃうの」
 熱っぽく語りながら、女の子はラクスの手つきを真似して素早く指を動かしたが、上手くいかずに紐が絡まってしまった。あやとりの紐が絡まっちゃったら、落ち着いて、ゆっくりほどくのよ。ラクスがそう、常々言っているので、女の子はそれを無理にほどこうとはしなかった。
 だが、むくれて口を尖らせ、ひょこっと勢い良く立ち上がる。
「ラクスお姉ちゃんにほどいてもらってくるっ」
 そう叫ぶなり、ラクスが消えた方へ、ぱっと駆け出した。
 いつもいつもラクスは子供たちの人気者で、その周りには人の姿が絶えない。ラクス自身がそうやって囲まれることをちっとも迷惑がってはいないことを、子供達は本能で読み取っているので、余計に彼女の周りに集まってしまうのだ。
 客の正体が誰かは想像がつく。ラクスの周りに集まる子供たちに、同様に取り囲まれて困っている光景が容易に浮かんだ。
 キラはテラスから砂浜へ降りる階段の一番上に腰掛けて肘をつき、なんという訳でもなく、海の方に目を向けた。子供っぽい色がすっかり影を潜めた紫の瞳が、たゆたう細波で微かに揺らいで見える。
 ふと、視界の隅っこに、動くものの姿が捉えられた。ここでは、人の姿は滅多に見られない。孤児院に用がある人は、道路の方から来るから、砂浜を通るなんてよっぽど酔狂な人間に違いない。そんなことを思いながら目を動かして、その人間を真正面から見つめ、キラはつい小さく吹き出してしまった。
「ぷっ…」
 肩を揺らして、大きな声を上げてしまいそうになるのを堪えていると、砂を踏み締める音が段々近付いて来る。最後に一つ、こつ、と固い音が鳴った。
「…久し振りに会った人の顔見て笑うなんて、失敬なヤツだな」
「ごめん…。わざわざ砂浜からやって来るなんて、どんなに酔狂な人かと思ったら、カガリだったから。ちょっとおかしくって」
 階段の一番下に立ったカガリが、腕組みをしてぶすっと呟いた。
「なんだと? いいだろ、別に。ラクスが、キラはテラスだっていうから、少し驚かせてやろうと思っただけだ」
 ジーパンに淡い黄緑色のシャツを着たカガリは、少女というより、キラよりいくつか年下の少年のようにも見えた。なんと言っても本人が、それを望んで男っぽい格好をしている節はあるが。
 拗ねて顔を背けるカガリに、キラは微苦笑して謝った。
「ごめん。ホントにごめん。特に深い理由があるんじゃないから。気にしないでってば」
 笑うキラを見て、カガリはほんのわずかに眉をひそめた。階段の一番下に立つカガリと、階段の一番上に座るキラの視線は、ちょうど同じ高さ。
「…元気ないって聞いてたんだが、そうでもないみたいに見えるじゃないか」
「………さあ、自分じゃあ、よくわからないから」
「ラクス、心配してたぞ」
 こつ、こつ、とカガリの履いたサンダルの踵が木の階段を叩いて近付いて来て、おもむろに、すとん、とキラの隣に腰をおろした。
「…うん。知ってる」
「そっか。なら、いい」
 俯くキラの横顔を見るとはなしに、カガリはあっさりと呟き返した。
 つい一、二ヶ月前まで、カガリはプラントと地球連合の停戦条約の調停の為に奔走していたと聞く。祭り上げられるように代表に就任して、押し付けられるように調停役を引き受けて。だが彼女の言葉からは、そういう類の疲れや愚痴めいたものは感じ取れない。昔よりもほんの少し大人になって、落ち着きを手にしているけれど、それはあくまでカガリだ。寄せられる期待に答えたいという、自信さえ透けて見える気がする。
「…ねえ」
「誕生日おめでとう、キラ」
「!」
 口を開きかけたキラの機先を制して、カガリが言った。息を飲み、弾かれるように顔を上げてカガリの顔を見ると、彼女はただ真っ直ぐにキラを見つめ返し、静かににこりと笑った。
「私も、お前に言える言葉を、たくさん持ってる訳じゃない」
「…」
「けど、とにかく言えることは、始まりだけが全てじゃないってことだ」
「…」
「そもそも、お前は、私だったかも知れないし。私が、お前だったかも知れない。…ま、そんなこと考えたって意味があることじゃないが」
 そう言って、カガリはふっと海に目をやった。見慣れたその横顔は、光の具合のせいか、少しだけ泣き出しそうに歪んで見えた。
「それより…、そんなことより重要なのは、私とお前は同じ人達を親に持ってて、今では、たった一人の肉親なんだってことだと思う」
 カガリがナチュラルで、キラがコーディネイターで。
 同じ時に生まれて、同じ人を親に持って。それなのに、生まれた瞬間から、二人はまったく異なる道に立っていた。
 全ての歪みの中心から生み出されたキラ。けれど、それがカガリの方ではなかったのは、単なる運か、それとも運命の悪戯とでも言うやつか。
「だからさ、誕生日おめでとう、キラ」
 どのように生まれたかではなく、生まれたことに意味がある。使い古された言葉を、カガリは聞き分けのない子供に言い聞かせるように、重ねて言った。
 海を見ていたカガリが、くるっとキラを振り向く。その時に、カガリの金髪が陽射しに透けてちらりと光ってキラの目に飛び込む。真剣そのものの鳶色が揺れるキラの目を離すまいと、しっかり掴んだ。
「…お前が落ち込んでたら、ラクスが悲しむ」
「………うん」
「ラクスのそんな顔、見たいか?」
「…見たくない」
 カガリの視線から顔を背け、キラは白い砂浜をじっと見つめながら、ぎっと拳を握り締めた。力を込めすぎて震えるキラを、カガリは黙って見守り、次の言葉を待つ。
 掠れる声が、沈黙を破って呟いた。
「…でも、僕にそんなことが許されるのかな」
 こんな、狂気と妄執の果てに生まれた自分が、数多の弊害と犠牲者の果てに生まれた自分が、誰か一人の為に、など。
 そんな台詞を聞くと、カガリは鼻を鳴らしてキラの眼前に指を突きつけ、ぴしゃりときつく言い放った。
「許す許さないじゃないだろ。
 …お前がどうしたいか、だ」
 キラも知っている。こうしてきっぱりとキラに告げるカガリ自身、キラに負い目を感じていることを。双子の兄弟ということは、キラでなければカガリがコーディネイターとして生まれるはずだったかも知れないのだ。その運命を、キラに押し付けてしまったことに対して、カガリは自身を悔やんでいる。
 そのことだって、彼女にはまったく責任のない話であるのに。
「僕は…」
 父も友人も失ってなお、傷付く暇もなく国を想うカガリ。もしキラとカガリの立場が逆だったら。そうしてオーブを率いているのは自分だったはず。
 それを考えると、どちらに生まれようが、そう大差がない気がした。
(ああ…。そういうこと、か)
 一つ、大きく息を吸って。
「…僕は、ラクスを悲しませたくない。もうこれ以上、ラクスが泣くところは、見たくない」
 そう答えた瞬間、握った指の震えがぴたりと止まった。ちらちらと揺らいでいた瞳に、すうっと光が定まる。
 ラクスはずっと、キラを案じ続けてきた。戦争中も、その後も、ずっとずっと。見返りも求めず、彼女自身の気持ちに従って、そうしてきた。
 始めの頃は純粋にそれが嬉しくて、優しくて、その彼女の気持ちで落ち着いていけるのを感じていたのに。いつからか、今度は苦しくなった。自分は、彼女の真っ直ぐな気持ちに、何を返せるのだろうと。
 生まれた意味すら誰かの手のひらの上で、寸分違わず、その誰かの望んだように作られた自分が、自分の意思で彼女に何かをしたいと望むことは、果たして可能なのか、と。
 だが、そんな自問自答、答えが出るわけがない。そして、たとえ答えが出たとしても、それが全てでもない。
 結局のところ、カガリの言うとおり、自分がどうしたいか。どう行動するべきか、だ。
 隣のカガリから、ふっと力みが抜けた。刃物のようにぎらりと光っていた瞳に生身の柔らかさが帰って来る。
「ちゃんとわかってるなら、もう大丈夫だな」
「…うん、ごめん。ありがと、カガリ」
 そう言って微笑したキラの表情は、戦争が終わって以来、カガリが初めて見た彼の明るい顔だった。
『悪戯っ子で、サボり癖があって、ちょっと我が侭で、すぐにむくれるヤツ』
 以前アスランが、カガリにキラのことをそう話したことがあった。けれどカガリは、正直あまりピンと来なかった。カガリの知っているキラは、優しくて泣き虫で、いつも情緒不安定で思考の淵に沈みこんでもがいているような、そんな少年だったから。
 だが今なら、アスランのその言葉にも、少し納得出来る気がした。
 キラに笑い返し、カガリはすくっと立ち上がった。海から、湿気をたくさん含んだ生暖かい風が、少し強く吹きつけて来る。もしかしたら、一雨来るのかも知れない。
「よっし、じゃ、中に入るか? アスランもラクスも待ってそうだし」
「うん」
 元々くせっ毛気味のカガリの金髪が、風に吹かれて頭の周りでごわごわと揺れている。手ぐしで髪を撫でつけながら、すたすたと部屋の中へ入っていくカガリを、キラは身体だけ反転させて呼び止めた。
「カガリ」
「んー?」
 跳ねる髪をいじくりながら振り返った兄弟に、キラはただ一言を告げた。それ以上でもそれ以下でもない、全ての気持ちを込めた言葉を。
「誕生日おめでとう」
 立ち止まったカガリの表情が、不意を衝かれたように驚きでいっぱいになった。だがそれも、ほんの一瞬のこと。
「ああ」
 ぱっと破顔一笑し、カガリは短く、はっきりと答えた。







「そろそろ、俺達も行こうか」
 遠くの会話が済んだのを聞いて、玄関の薄暗闇に立っていたアスランは、おもむろに壁から身を離した。
 キラと二人で話がしたいんだ。
 そう、孤児院に着くなり言ったカガリをラクスもアスランも黙って行かせた。キラが随分沈んでいることは、ラクスから聞いていた。
 戦争末期に、彼が見聞きして知った、様々な真実。それを直接の原因とし、彼が今までして来たことや見てきたものなどの色んなものを、悔やみ、噛み締め、受け入れるために、塞ぎこんでいるのだということは、ほぼ間違いなかった。
 そうして、事実を自分の中で消化して、また立ち上がるためのステップなのだから、心配だが少し様子を見るしかない、そういう話になっていたのだったが。
 すっかり忘れていた、とアスランは己の迂闊さに呆れ果てた。
 キラに関する出生の問題は、そっくりそのままカガリにも当て嵌まるものなのだったということを。
「ラクス?」
「あ、え、はい。今行きますわ」
 返事がないことをいぶかしんだいぶかしんだアスランに呼ばれ、ラクスは薄暗闇の中でびくりと身を弾ませた。ラクスらしくない上の空の返事に、アスランは更に眉をひそめる。
「大丈夫なのか?」
「…あ、すみません。少し、ぼうっとしてしまいました」
 心配そうに伸ばしたアスランの手をひらりとかわすように壁から離れ、薄暗闇の中から出て来てアスランの隣に並ぶ。苦笑して肩をすくめた彼を残して、ラクスは先に立って歩き出した。
 彼女の雰囲気に、どこか寂しそうな色が混じっているのに気付いて、アスランは精一杯何気ない風を装って口を開いた。
「…カガリに言われなくたって、あいつはもう、わかってたと思うよ」
「ええ。…そういう方ですものね」
「そうだな」
 廊下の向こうが、キラとカガリのいるテラスの方向だ。ゆっくり歩きながら、元婚約者達は微かに笑い合う。
「でも、カガリさんがいらっしゃって本当に良かったですわ…。…わたくしでは、キラを引き戻すことは出来ませんでしたもの」
「…君らしくないな、ラクス。君がいなければ、今のあいつはいないと思うが?」
アスランに悪戯っぽく言われて、ラクスは少し驚き、空色の瞳をぐるりと回した。
「まあ。よりによって貴方に、そんな風に言われるとは思いませんでしたわ」
「…俺だって、言う時は言うぞ」
「すみません、そうですわよね」
 ころころと笑い声を上げたラクスの髪が、彼女の動きに合わせてふわっと広がる。
「でも、今、キラの気持ちをわかって差し上げられたのは、カガリさんですわ」
「…随分、そこにこだわるんだな」
 テラスの明るさが、廊下の中も照らすほどに近付いて来た。向こうからでも、耳を澄ませば二人の会話が聞き取れるかも知れない。
 体半分前を歩いていたラクスが、不意にぴたっと立ち止まり、アスランを振り返った。その花のかんばせには、からかうような満面の笑み。
「アスランが、キラに嫉妬するようなものですわ。お気になさらないで下さいませ」
「ぅえっ?」
 歌うようにラクスに指摘されて、アスランは踏み潰されたカエルのような妙な声を上げた。そんな反応を楽しむようにラクスは軽やかに続ける。
「あら、ご自分ではお気づきになっていませんの? カガリさんがキラを構っているのを見て、時たま貴方がむすっとなさっていること」
 容赦なく続いた言葉に、アスランはぐうの音も出なかった。今までそう思ったことはなかったが、言われてみれば思い当たる節はないわけではない。
「…ラクス、楽しんでるな?」
 頭を抱えながらアスランが苦々しげにぼやくと。
「ふふ、そうかも知れませんわね」
 ピンクの髪を肩から払って背に流しながら、歌姫はからからと鈴を転がす声で笑った。彼女の細めた空色の瞳がとても優しい。
「不思議ですわね。わたくしと貴方が、このようにお話することがあるなんて」
「…確かに」
「そういえば、キラとカガリさんが兄弟ということは、わたくしと貴方も兄弟、とも言えますわね?」
「まあ…」
 少し強引な見方をすれば、そう取れなくもない。となるとラクスが妹か、そうアスランが思った瞬間、そのラクスが口にした言葉がアスランの思考を打ち砕いた。
「そうなると、アスランがわたくしの弟ですわね」
「………ええ!?」
「何を驚いてらっしゃいますの?」
「普通、逆じゃないかっ?」
「あら、普通ってなんですの。カガリさんはキラの妹でしょう?」
 至極当然、と言った顔でラクスがさらりと言い切った。絶対譲らない、というオーラが全身から滲み出ている。
「いや、キラがカガリの弟だろう?カガリもそう言っていたし」
「まあ、キラだってカガリさんのことを妹だって仰ってましたわよ」
 負けじと言い返したアスランに、ラクスはさらりと流して胸を張った。
 どちらも、ここはどうしても譲れない。あのアスランが、あのラクスが、自分の兄や姉だなんて、想像出来ない、とお互いに固く信じているようだ。
 同時に口をつぐみ、これまた同時にちらっと相手の様子を盗み見る。笑みを含んだ空色の瞳と緑の瞳が、秘密を共有するように見交わされた。
「…」
「…」
 一瞬互いに無言になり。先ず、ラクスが吹き出した。
「まったく、お二人らしいですわね」
 ラクスの忍び笑いを受け、アスランはがしがしっとダークブルーの髪をかき回した。張り詰めていた気を、押し出すように溜め息を吐く。
「そうだな。……ま、そういうところがあいつららしいんだけど」
 ほんのちょっと照れたように、アスランがぼそっと呟くと、ラクスは笑いながら歩き出した。もう、テラスまではほんの十歩ほど。薄暗い廊下に切り取られたような扉から、目の覚めるような青空と白い砂浜、碧い海が見えた。
 テラスから砂浜へと降りる階段の一番上に、キラとカガリが並んで座っている。玄関にアスランとラクスを迎えに行こうとしたカガリを、キラが呼び止めたようだ。時折弾けるように笑いながら楽しそうに会話していて、アスランとラクスが近付いていることにも気付いていないらしい。
 カガリに向けているのは、本当に久し振りに見る、親友の曇りのない笑顔。
 今だけは、あいつが羨ましいとは思わないな。
 緑の瞳を細めて双子を見つつ、ラクスの言葉とは裏腹に、アスランはほっとしたように小さく笑った。












 アスカガキララクかつ、キラ+カガ&アス+ラクです。
 無印ヒーローヒロインズは、この状況が一番好きだったりしますv
 というか、アスカガキララク前提の、アスラン+ラクスの雰囲気がすごく好みなのです。婚約者だった頃の二人は、お互いに遠慮というか見せてない部分がたくさんあったんですが(特に、アスランはラクスのことをよく見てなかったし/笑)、そういうとこが無印の36話(劇場でアスランとラクスが再会するとこ)で吹っ飛んじゃったんですよね(笑)
 だからその後はむしろ、一番何でも話せる男友達女友達なアスラクが良いなと思っていたのですが、単純にラクスがアスランをからかって憂さを晴らしているようにしか見えなくなってきました(笑)

 キラ+カガがドシリアスになってしまったので、アス+ラクで少しだけ取り戻せたかなと、ちょっとほっとしてます(笑)最初に書きたかったのも、アス+ラクの方なのですー。
 自分のあんな出生の秘密を知ってしまった以上、誕生日なんて絶対に喜べないと思うのです。生まれたことを祝う日ですものね。
 キラの大部分を救ったのはラクスだとは思うのですが、ここだけは、同じ血を持つカガリかなと思うわけなのですよ。
 そういう意味ではちょっと仲間はずれアスラン(笑)
 でも絶対、アスランとラクスの出生にも裏があると思うんですけどねー(笑)


 何はともあれ、カガリ、キラ、誕生日おめでとう!
2006.5.24